『死んでもいい』

10年以上前の作品だが、なかなか機会がなくやっとDVDで見た。
大竹しのぶのすごさに改めて感心する。
石井隆監督は、場面転換が非常に上手い。

序盤の田舎の大月から東京のおしゃれなブティツク。
二人の仲がばれて引き離された後、大竹が来る永瀬が働く木場。
マーラーをああいう風に使うのか、びっくりしたが、実に美しい。
最後の、ホテルでの殺人シーンも大変リアルで、また悲しい。
予算的には大変だったらしいが、大竹の衣装、特に下着には金をかけているようだ。
室田日出男がひどく痩せているが、この頃体は相当に悪かったのだろうか。
田中登の名作『人妻暴行致死事件』を思い出した。

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