『復讐するは我にあり』

これは期待して行ったのだが、今村昌平の『復讐するは我にあり』は、やはり面白かった。
79年の封切り以来だったが、今村の作品の中では『にっぽん昆虫記』と1,2を争うだろう。

今回追悼されたのは、浜松で曖昧宿の女将になる清川虹子だが、すごい迫力である。
また、もう30年も前の映画だが、余り死んでいない。清川の他、役者では最初に殺される殿山泰治、緒方拳の母親のミヤコ蝶々、フランキー堺くらい。スタッフではカメラの姫田真佐久くらいである。
倍賞美津子の胸や下半身の迫力はやはりすごい。いまどきの女優など吹っ飛んでしまう。
この榎津巌という緒方がやった犯人は、天才的な役者・詐欺師なのだね。その人間そのものになってしまい、他人を簡単にだましてしまう。弁護士の加藤嘉や子供の保釈金を騙し取られる菅井きんの件も最高に面白い。
一番面白いのは、浜松での清川と緒方の殺人犯同士のやり取りだ。
この作品は、DVDで出ているので、是非買うことにする。

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コメント

  1. 4月30日(土)杉並区立図書館での上映会

    4月30日(土)杉並区立図書館での上映会の予定は、それぞれ下の通りです。
    全て14時開始ですが、詳細は各図書館に問い合わせてみてください。
    ●中央図書館 
     『復讐するは我にあり』 (今村昌平、1979年、140分)
    ●永福図書館 
     『お小夜恋姿』 (…