27日のイベントのために、今村昌平監督の『エロ事師たち・人類学入門』を見る。
主演は、ブルーフィルム作りの男・小沢昭一らの話で、妻で美容師の坂本スミ子の連れ子が、近藤正臣と佐川啓子で、二人とも小沢を馬鹿にして非行を重ねている。
エロ事師の小沢が、二人に向かっては道徳を説くのがおかしいが、佐川は、不良と付き合っていて、小沢をいじめるために愚連隊少年やヤクザの手引きをする。
その中に、佐藤蛾次郎がいた。
彼は、大阪の劇団にいて、そこには三田整広もいたのだそうだ。この映画は、今村プロだが、日活関西支社が協力していて、どこか関係会社の寮に泊まって製作したそうだ。
佐藤は、この後、『吹けば飛ぶような男だが』で、山田洋次と出会い、『男はつらいよ』に寺男として出ることになるのだ。