クルーズ船の停泊で問題の大黒ふ頭だが、これは言うまでもなく戦後、大黒町の前面にできたので、大黒ふ頭とされた。
そして、この大黒町は、昭和初期に横浜市によって埋立られた土地で、大黒の他、七福神に因む町や橋がある。
神奈川の昭和電工などがあったのは恵比寿町で、壽老橋、布袋橋、弁天橋等がある。
この恵比寿町には、工場を結ぶ貨物の鉄道があり、その沿道の土地は戦後は「不法占拠」地帯だった。
これを管理していた財政局の財産担当係長に聞くと、「不法占拠対策でたいへんなんだよ」とのことだった。
よく途上国の鉄道の脇にスラムのような住居が続く映像があるが、そんな状態だったのだと思う。
勿論、1950年代のことだが。