近頃、学生気質

昨日は、縁があって大学生の芝居を見た。
内容は、他人様に見せられるレベルではなかった。昨年、アフリカ開発会議関連イベントの『やし酒飲み』でつきあった横浜の高校演劇よりも低いのではと思ったほどだ。
ただ、やはり大学生だなと思われたのは、流行に敏感なこと。

1時間40ほどの芝居で、前半は、平田オリザ・岡田利規風の、超リアル演技で、15年ぶりに中学の同窓会の女性たちのつまらない会話が続く。ギャグらしきものもあるが、演技が決まらないので、一度も笑いはなし。
そして、後半はいきなり、桜の木の下に女性の死体が埋められることになる。
つまり、超リアル演技でホラーをやるという極めて流行に敏感な意匠なのだ。

三浦大輔と劇団ポツドールは、超リアル演技で「スワッピング劇」をやって話題だそうだが、こういう手もあったとは気が付かなかった。
若者は、時代に敏感なものだが、このようなものは大して意味があるとは思えない。
昔、如月小春の芝居を見て、そのひどさに唖然としたが、今考えると、最近の若者の芝居よりはましだったのかもしれない。

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コメント

  1. ampa より:

    斉藤君の芝居
    斉藤真君の営業力?に負けて、今年も劇団俳小の芝居を見てきました。昨年のシング「西の国の人気者」はひどかったが、今回はとても面白かった。さい・ふうめい作「賭博師 梟」という作品で、殆どが博打のお話しだが、スリルあり。斉藤君も自分よりはるかに若い役(座長の特権?)を気分良さそうに演じていました。