鈴木喜一議長は言った

選挙の新聞の当落予想について、「有利とか当選確実と出ると一番困るんだよ」と言ったのは、横浜市会議長を勤められた自民党の大ベテランの鈴木喜一さんだった。
「当確と出ると、もうあいつは安心だと投票に来ない者がいる。だが、だめと出るのも困る。一番いいのは、苦戦くらいなんだ。そうなるとみんなが頑張るので勝てる」

今、衆議院選挙の当落予想が出ている。
民主党の圧勝で、自民の大敗である。
以前は、鈴木喜一先生が言うように、当落予想と逆の結果に行く傾向があった。
横浜でも、ほとんどの選挙区は複数議席の中選挙区制だったし、国は参議院以外は、中選挙区だった。
そこでは、Aが当確と出ると、では同じ政党のBに入れようとなった。どちらに投票しても死票にはならなかった。
だが、現在は小選挙区制である。
有権者は、自分の一票が死票になるのをとても嫌う。
そこで、起きているのが「勝ち馬」に乗る現象である。
だから、今回の予測は、国民のバランス感覚によって揺り戻しになるのではなく、むしろ予想が一層加速してしまうだろうと私は思う。

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