19世紀の中頃、イギリスのビクトリア朝時代、南アフリカ北部のナタール地区で、イギリス軍は現地部族のズールー人の国に侵略し、戦争を仕掛けた。
ズールー人は、勇敢な人種で、勇猛で知られていたが、「たかが原住民」とイギリス軍は侮ってまるでキャンプのようにズールー人地区に入った。
中には、彼らをよく知るバート・ランカスターの中佐、さらにイギリス軍の中にも冷静に物事を判断するピーター・オトールのような司令官もいた。
また、ボーア人やアイルランド人などもいて、イギリス現地軍の複雑な様相も描かれている。
だが、結局はろくな偵察もせず、侵攻して包囲されて大敗北を受けることになる。
最後ナレーションは言う、「これは近代的軍隊が、原住民軍に受けた唯一の敗北である」
ピストル、小銃、大砲程度でしか武装していない軍隊が近代的かどうかはやや疑問があるが、弓と槍だけの現地人に敗北したのは事実である。
だが、この映画が作られたのは、1979年である。
となるとこの映画でのズールー戦争と言うのは、実は1975年にアメリカの敗北で終わったベトナム戦争のことだろうか。
たしか、バート・ランカスターも非常に政治意識の高い俳優で、ベトナム戦争には反対していたと思う。
イマジカBS