JR北海道の事故が問題になっているが、この北海道の国鉄一家を描いた映画がある。
左幸子が監督した1977年の『遠い一本の道』で、脚本は宮本研、撮影は瀬川順一で、主演の夫妻役は井川比佐志と左幸子だった。
息子役がなんと長塚京三である。
話は、組合運動賛美映画で、組合賛美映画には、1946年5月に公開され、黒澤明が「俺の映画ではない」と言っている『明日を創る人びと』など結構あるのだが、多分これが最後の組合賛美映画だと思う。
ほとんど映画としては見るところのない作品だが、カメラが記録映画出身の瀬川なので、蒸気機関車の豪快な疾走は、なかなか迫力がある。
JR北海道は、自立していくことはほとんど無理ではないだろうか。
公的支援や他の組織との統合などをするしか救済の道はないのではないかと私は思うが。