「1.5くらいにしないとまずい」 渡辺美智雄

みんなの党の代表渡辺喜美の多額の借入問題が話題となっているが、彼の父渡辺美智雄の話を聞いたのは、多分1982年頃だろうと思う。

言うまでもなく、彼は栃木の出身で、横浜の実力者で市会議長にもなった松村千賀雄さんも栃木の出身なので、大変仲が良く、渡辺が作っていた温知会が横浜でも開催され、私も仕事市会議長に付いて行ったのである。

その中で、渡辺美智雄は、世の中の力は権威は3つあると言った。

金と権力と権威であり、この3つはそれぞれ矛盾していて、金のある者、例えば経済人は、金はあるが、政治的権力や世間の尊敬を得ると言った権威はなかなか得られないものだ。

政治家は、権威はあるが金や権力はないのが普通。

反対に役人は、権力はあるが、金や権威とは無縁で、大学の先生等の文化人は、権力も金もないことが多く、その代わり権威、世間の尊敬を持っている。

この3つの力の内、他のものも持つ者もたまにはいる。

田中角栄は、権力と金の2つを持ち、権威すらも得たかもしれないのは、やはりやり過ぎで、

「この力は、1,5からせいぜい2位にしないとまずい」と思うと渡辺ミッチーは言った。

なかなか面白いたとえだと思ったが、病気で彼は首相になれずに死んでしまった。

彼の息子渡辺喜美は、みんなの党を作り、多くの期待と人気を集めて来たが、どうやら父親の言葉はよく聞いていなかったようだ。

このままでは、代表辞任は避けられないに違いない。彼はまだ若いのだから一度ここは身を引いて再度復帰することを目指した方が賢明だろう。

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