「サウジは国家もどき、カタール、バーレンなどはディズニーランド」

中東問題については、私は放送大学の高橋和夫先生の言うことしか信用していないが、先生が「ビデオニュース」で、アメリカとイランとの合意以後の事情について話された。

大変に面白く興味深いものだが、今後の問題としてイランが国際社会に復帰すると、中東地域でサウジアラビアの地位が危うくなるのではとのこと。

特にアメリカは、シェール革命で、石油不足がなくなり、サウジの必要性が低下したとのこと。日本はサウジから石油を輸入しているので、依然として重要なのだが。

                  

そして、「サウジは国家もどき、カタール、バーレンなどはディズニーランド」だそうだ。

そもそもサウジアラビアとは、サウジ家のアラブであり、議会も何もなく奇妙な国で、アメリカが支持してきたのは、中東の石油の性なのである。

これらの国では、国民は働く必要も納税義務もなく、労働しているのは外国人労働者で、国は国民に金を配るのが義務だった。普通の国と国民との関係が存在しないのである。

だが、近年は、石油価格の低下と人口の増加で、国民に金を配ることが難しくなっていて、逆に水税を徴取する等になり、統治が、難しくなっているそうだ。

中東は非常にわかりにくいが、高橋先生によれば、シリアのアサド政権は倒れないそうで、それがはっきりしたので、今回のアメリカ等とイラン合意に至ったのだそうだ。

アサド政権の最大の支持者はロシアであり、シリアの幹部には、旧ソ連時代に留学した者が多数いて、またロシア人女性と結婚してシリアに戻っている夫婦も非常に多いので、ロシアにとってはシリアを支援する理由があるのだそうだ。

オバマ大統領やヒラリー氏などは、当初シリアの人権問題等からアサド政権を支持していなかったが、では次はどうなるかというと、展望もないので、今はアサド政権を認めるしかないという風になっているそうだ。

因みに、シリアの反アサド派の反体制派は、160もあるとのことで、これは当分1本化は無理だろう。

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