志村喬と笠智衆は同じ人?

先日、あるインターネットのサイトのコメントで

「志村喬と笠智衆は同じ人に見える」との趣旨が書かれていて驚愕した。

              

いくらなんでもと思うが、本当にそう見える若者がいるようだ。

あまりにひどいとは思うが、AKB48やモモイロクローバーZのメンバーの、ほんとんど区別がつかないのと同じだろうと言われると、困るのだが。

しかし、そこには個性に対する根本的な意味の違いがあると思うのだが。

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コメント

  1. アブダビ より:

    お恥ずかしい話です
    いや…どう観ても別人。(あ、雫石さん処に書いたのは私です)どうやって間違えたのだろう?
    寅さんの御前と侍リーダーの「人格者」のイメージが強くて、現役俳優として観たことのない我々がイメージで錯覚したとしか思えません。
    志村さんの「孝行したい時に親はなし…」には不肖の私にはグサリと来ます。

    ところで…黒澤の専門家である管理人さんにお聞きしたい事があります。
    宮崎駿ってアニメ監督ですが。
    黒澤継承者とか言われる。
    でも、私から観ると「用心棒」の継承者なんですね。私はマンガの原作した事もあり、たまに打ち切りになった(笑)作品をブックオフで見かけます。マンガの原作シナリオ書くときに映画が参考になりました。
    マンガはセリフを入れるバルーンがありますから、言葉が長台詞になると画面を圧迫します。
    それで「字幕」に注目しました。
    あれって一行のストロークが限られますよね?
    だから字幕と音声を同時に観て、如何に台詞を
    圧縮するかの修行になりました。

    それで宮崎駿なんですが、この人の描く作品って、全て「用心棒」なんでないかと?
    アニメ監督として名を売った「カリオストロの城」を観てください。
    ルパン三世とカリオストロ公爵が鍔迫り合いして膠着状態になる。
    そこで銭型警部という「戦車」が暴走を始めて、この膠着状態を「決戦」に転化する。
    これって仲代が現れてからの「用心棒」そっくりの展開です。
    管理人さんはアニメにお詳しいとは思えない(実は私もアニメ嫌い)てすが、
    宮崎駿の脚本(絵コンテですが)を観ると、バターンは全て同じ。
    「千と千尋の神隠し」を観ても、「戦車」が
    問題児の妖怪と思わせて、実はヒロインと擬似的恋愛関係にある立であった…ずらしているだけで、まんま用心棒!
    対立を描き、中盤に戦車が現れて現状を破壊して、膠着状態を大団円に結ぶ…
    どれもカリオストロの城からずっと用心棒なパターンじゃんか!
    宮崎駿監督は優れたアニメ監督なのでしょうが、「黒澤の継承者」とされるのは如何に思われめすか?
    私には「用心棒」の継承者と思うのですが。
    黒澤は「用心棒」だけではありませんからねえ。専門家に生意気を言って済みませんとは思うのですが。御意見をいただけたら幸いです。

  2. さすらい日乗 より:

    『用心棒』は
    『用心棒』と『椿三十郎』を黒澤明の代表作だと誤解する人は多いのですが、この2本はむしろ脚本の菊島隆三の映画だと思っています。
    よく考えると、やたらに強いヒーローが出てくる黒澤映画は、この2本だけです。
    事実、黒澤明は、この2本は嫌いだそうです。
    さらに、『トラ・トラ・トラ!』での監督解任事件で、黒澤と菊島は決定的に不和になってしまいます。
    菊島が亡くなり、遺稿集に『用心棒』と『椿三十郎』を遺族が入れようとしたとき、黒澤は許可しなかったというのですから、ただ事ではありません。

    黒澤明は、自分のことを「泣き虫のセンチメンタリスト」と言っており、木下恵介の方が強いリアリストだと言っていますが、それは正しいと思います。

    宮崎アニメは一通りは見ていますが、若いころの組合運動もあり、黒澤明よりは遥かに思想的でしょうね。というよりも、黒澤明に思想はありません。

    『となりのトトロ』の頃は、非常に黒澤明的な感じがしましたが。黒澤が典型ですが、宮崎も絵から発想するという点は共通しているかもしれませんが。

    個人的には『風の谷のナウシカ』が一番好きです。

  3. アブダビ より:

    これも驚きました
    てっきり「用心棒」は代表作品と思っていましたので。そうだったのですか。唸りました。
    どうも私が黒澤的と思い込んでいる作品と、現実に彼の体表的(黒澤的)作品にはズレがあるようです。
    因みに私は「用心棒」「天国と地獄」「野良犬」「デルスウザーラ」が一番好きです。
    管理人さんが高く評価する作品はどれですか?

  4. アブダビ より:

    黒澤と音楽は?
    かなり拘る監督だったのでしょうか?
    「野良犬」の中で、志村氏扮する中年刑事を犯人が襲う時に、ジルバが犯人の足元アップの一足毎に流れますね。ミスマッチと思えて凄くサスペンス高めてました。
    同様にラストの犯人を追う時の、開始時点での窓辺から流れるピアノ玉。
    犯人を肉弾戦の上で逮捕した直後に聞こえてくる子供たちの「蝶々」の歌声。
    あと題名を忘れましたが女子挺身隊を描いた作品とか。きちんとした演奏はもとより、アカペラの唄の挿入まで、自分でチェックして指定する監督だったのでしょうか?