田村高広で放映してほしい作品

田村高広が死去され、いずれテレビで多くの作品が放映されると思うが、どれを放映してほしいか。
私は、多少センチメンタルだが成島東一郎監督の『青幻記』を見てみたい。

すでに何度か見ているが、大変美しい映画であり、一種の「母もの」である。

若くして死んだ母・賀来敦子を、息子の田村が追想する話で、賀来の演技が昔の新劇みたいでおかしいという説もあるが、南島で展開されるとても美しい映画。

カメラは、勿論成島東一郎、音楽が武満徹で、これは最高である。多分、日本映画史上最も美しい音楽の一つだろう。

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コメント

  1. にょ より:

    ここで
    はじめまして♪
    コメントに同感です。

  2. マッキー7 より:

    青い海
    今日、ビデオで『青幻記』を見たところです。映画公開時に劇場で見ていらいでしたが、悲しい物語ですが青い海と我が子を思う母の愛情にあふれたすばらしい作品に涙が止まりませんでした。音楽がそんな気持ちをいっそう盛りあげる効果が最高ですね。二十歳ぐらいの独身時代に見たのと五十歳を過ぎて子を持つ父親の現在とで思いは違うのかもしれませんが賀来敦子さんの母親役が印象的なのはかわりません。田村さんも哀愁を漂わす良い感じですね。賀来敦子はその後、女優としての活動は引退してしまったのかな・・・

  3. 賀来敦子さんは
    俳優座養成所出身の女優、テレビの『若者たち』の続編『われら青春』にも出たそうだがが、結婚で引退。

    その後、大島渚の『儀式』に出て、撮影監督だった成島東一郎監督の『青幻記』に主演する。

    その美しさは、日本映画史上に残る。
    この後、完全に引退されたようだ。

    あんなに綺麗なお母さんがいたら最高である。

  4. 眠人 より:

    幻ではなかった
     伊福部昭氏の故郷の道東から、ゴジラ誕生の54年に生まれた私が、東京に出て来て2年目の二十歳に、紀伊国屋ホールで観た映画です。あの頃、紀伊国屋ホールでは、月イチ程度で、佳作映画を安く上映していたかと思います。
    「稔さん、あなたはひとりで行きなさい。お母さんはもう歩けません(正確なセリフではありませんが)」。
     いずれ潮の下に隠れるだろう岩に座って、凛と息子に言い聞かせる、賀来敦子のその端然とした姿が印象深く、いまも記憶に残っています。
     忘れられないのは、その美貌のせいだけではありません。なんと、それを観た2、3日後、小田急線で賀来敦子その人が、目の前に立っているではありませんか。あの美貌ですもの、間違えようがありません。昭和30年代のスタイルのように、スカーフで頭と耳を覆っていました。連れの男性がいなければ、声をかけていたかもしれません――。
     東京も広くもないと思ったものです。そうですか、やっぱり引退していましたか…。