桃井かおりが太っていたころ

今や、大女優となった桃井かおりだが、本格的出演作の監督は、なんと田原総一郎である。
ATG映画で、脚本家清水邦夫と共同監督の『あらかじめ失われた恋人たちよ』である。主演は石橋漣司、桃井は加納典明と共に聾唖者の恋人同士の役。
全く当たらなかった映画で、ATG史上ビリから二番目の観客数だったそうだ。
これには、「世界の蜷川幸雄」も出ている。

その前、1971年に浅丘ルリ子が、当時CMで人気だったフランスのルノ・ベルレーを迎えて市川昆監督が作った『愛、ふたたび』にも、浅丘の妹役で出たのが、彼女のデビュー作である。
ここでも、丸々と太っていた。
もう35年以上前のことである。

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