川崎市民ミュージアムの「牛山純一テレビ・ドキュメンタリー」上映で、長年にアジア・太平洋を取材された市岡康子氏の話がとても興味深かった。
パプア・ニューギニアでは1990年代まで部族間戦争があった。
最初は、弓や槍で総員化粧してお祭りのように騒ぐ。
その段階ではせいぜい数人の負傷者くらい。
その内、銃器の戦闘になると死者が出る。
しかし、狭い地域での極めて近い戦争で、いわば隣の人間との戦争なので大変深刻で、日常生活にも支障をきたす。
そこで最後は、「和解の宴」が開かれ終了するのだそうだ。
戦争の原因と和解方法を質問した。
勿論、ミュージアムのライブラリーにあるそうだが。
原因は、農地の領土争いや女性問題だそうだ。
和解の方法は、宴で双方が出て盛大にやる。
中身は、コンペンセイション、賠償である。
具体的には豚をあげる等で、その数をめぐってまた争いになりかけたりする。
その席には、州知事、警察等が出て見守る。
一種の儀式、ドラマであろう。
20世紀の近代戦とは実態は異なるが、戦争の本質が分かる気がした。
今度是非、ビデオを見ることにしよう。