民芸の芝居の中で梅野泰靖が1960年代に上海に行ったとき、熱烈大歓迎されて感激したと言っていた。
確かに、中国の要人歓迎の際の儀式は大変なものである。
数百人の子供たちが手に手に旗を持って、小躍りして打ち振るのだ。勿論、ブラスバンドも演奏している。
私も、1970年代にある代表団で上海市に行ったとき、飛行場で「熱烈大歓迎」を受けた他、各地でも必ずこの種の行事に見舞われたのものである。
自民、民主、公明を問わず日本の政治家、さらに文化人が皆中国派になってしまう理由の一つに、この歓迎があると思う。その意味で、中国は極めて上手な外交をしていることになる。
もっとすごいのは、北朝鮮だそうで、1990年に社会党の田辺誠と訪朝した自民党副総裁の金丸信は、この訪朝時に「本当の権力者こういうものかと初めて知った」と言ったそうだ。