昔の芸人は軽くて、押しが弱いところが良い 「花王名人劇場」

毎月最終週の金曜日は、森下の渡辺信夫さんの私立図書館「跳花亭」のイベントで、沢田隆治監修でフジテレビ放送の『名人劇場』からのビデオの鑑賞会。

『一芸名人集』で、一芸に秀でているのではなく、一芸しかない芸人の芸を見る。

「こんな人がいたの・・・」という感じだが、みなすごい芸ばかり。

巷間芸能研究家で、2万枚のSPレコードを所有されている岡田則夫さんによれば、

「昔の芸人は軽くて、押しが弱くて、ほんわかとしているところが良い」とのことだが、本当にそうだと思う。

坊屋三郎、早野凡平、波多野栄一、海老一染野助・染太郎などというところは有名だろう。

波多野も最高で、一人二役の「熱海の海岸」が唯一の芸だが、これが面白い。

まったく知らなかったのが、浪曲漫才の東洋朝日・日出丸で、これも面白かった。

全体に浪花節と楽器を使った芸が多いのが興味深かった。

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