昔、横浜市会議長を4年間務めた、社会党の大久保英太郎さんから直接に聞いた言葉である。
彼曰く、「選挙と言うものは、こちらから攻めに行った方が必ず勝つものだ」そうだが、今回の大阪のダブル選挙は、その典型である。
主義主張はともかくとして、橋下徹氏は、任期満了前に自ら府知事の地位を捨てて辞職し、大阪市長選に「大阪都構想」を掲げて出馬した。
完全な攻撃の姿勢である。
その結果、現職の平松市長は、守りに回ることになった。
選挙では、どうやったところで、30%以上の棄権票が出る。
要は、「どれだけ浮動票全体の中から、自分の主義主張に近い浮動票を掘り起こすか」である。
相手側に近い浮動票が寝ていれば、それで勝ちでもある。
今回は、明らかに「アンチャンやヤンキー娘」のような普段は投票に行ったこともない連中が、「橋下は自分たちの代弁者だ」と思い、投票に行ったように見える。
大久保英太郎理論の正しさが証明された。