ブラジル

ブラジルは、今やロシア、インド、中国と共に「BRICS」として注目されているが、大変興味深い国である。
音楽など、ポピュラー文化も優れているが、ビジネスも大変合理的で、中南米では一番仕事のしやすい国なのだそうだ。

中南米では、産業が人種や民族で決められている国が多い。
金融がユダヤ人なのは有名だが、電気産業や販売はドイツ人といった具合である。
勿論、アメリカでもドイツ人は肉食加工業に大きなシェアを占めているということはある。これはドイツがソーゼージやハムなど、肉食加工にすぐれ、その技術を持ち込んだからなのだそうだ。
中南米の人種的産業の区分は実は大問題で、そのために新規参入を阻んでいるのであるが、ブラジルにはないそうだ。

ブラジルは、アメリカと同様世界中の移民によって出来た国で、地域毎の人種、民族の差異はかなり大きいようだが(日本人は中部に多く、イタリア人は南部に多いというように)、全体としては人種、民族の構成が大変多様な国である。日産のゴーン社長はレバノン系のブラジル人である。
そうした人種的多様性が、経済的合理主義が成立している理由の一つだろう。
私も、ブラジルの未来に大いに期待している。

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