『不良少女モニカ』

ベルイマンが死んだ。
『野いちご』を初め、1960年代以降の作品の評価が高いが、個人的には1950年代末の『不良少女モニカ』が忘れがたい。
ストックホルム市の片隅の貧しい少女の話で、性的不道徳性が描かれる。
北国の暗いムードが独特の雰囲気だった。

これも、所謂不良少年・少女もので、石原裕次郎主演の「太陽族映画」、トリフォーの『大人は分かってくれない』、イギリスのトニー・リチャードソンの『長距離ランナーの孤独』、シーラ・ディレイニ作の『蜜の味』などと同様、「不良少年・少女」映画である。

1950年代末というのは、世界手な若者の大衆文化の同時代性があった。
ジャンルを超えて考えれば、かのボサ・ノバも同様の意味があったと私は思っている。
あるいは、少し後になるが、アメリカのフォークソングやサーフィンも同様の動きだったと思う。
一口に言えば、若者文化であり、素人文化である。
それまでの、戦前の大衆文化が、酒場の大人や玄人を相手にした文化であったのと大きな違いであり、また量的な拡大の契機でも。あったのだ

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