大原麗子の代表作は

大原麗子が亡くなった。スポーツ新聞では、一面である。
「昭和の大女優」などと言われると、本当?と思ってしまう。
1960年代中頃、東映東京で、梅宮辰雄、緑魔子、城野ゆき、谷隼人らと「夜の青春シリーズ」という二流映画に出ていた記憶があるので、どうしてもチンピラ女優という感じが強い。
彼女の代表作は、市川崑監督の『獄門島』だろう。同じく『おはん』もあるが、主演は吉永小百合で、貫禄が違う。
私は、高倉健と共演した降旗康男監督の『居酒屋兆冶』ではないかと思う。
兆冶の昔の恋人で、結婚に破れ、精神に変調をきたしている女性は、ライターのあてがきかもしれないが、大原麗子に良くあっていたと思う。
『居酒屋兆冶』は、降旗作品の常で、メリハリに欠けるが、悪役の伊丹十三と不幸役の大原は印象に残った。
この映画の欠点は、高倉健の妻役の加藤登紀子で、彼女は大学時代は芝居をやっていたので下手ではないが、ニンではない。
同じ歌手なら八代亜紀の方が適役だったと思う。目立ちすぎるだろうが。

それにしても、人生とは皮肉なものである。
ヒットCMの「少し愛して、長く愛して」は、短かった結婚生活はそのとおりだが、超高齢化の今日にも関わらず、長く生きられなかったのだから。
人間、病気には勝てない、と言うことだろうか。
一応、美人薄命と言っておこう。

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コメント

  1. 大原麗子 住所

    NHK大河ドラマ[1980] 獅子の時代 総集編 全5巻set◆菅原文太/大原麗子商品価格:6,800円レビュー平均:0.0 大原麗子の代表作は – 指田文夫の「さすらい日乗」さすらいはM・アントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』からです。多くのジャンル…

  2. 弓子 より:

    映画の制作側の人が
    原作者の山口瞳氏に
    高倉健氏が出演することや
    内容に脚色がかなりあることを了解願ったら

    高倉健がでるんなら、どんなになってもいい
    と、快諾されたそうですね。

    大原麗子は、子供の頃から父親からdvうけ
    鼻が曲がってしまったそうで
    そこまでする父親のせいで
    性格や、精神にかなり影響したのでは
    と、気の毒にも思いました。