『ニコ』

これまたネットで買った歌手、女優ニコのドキュメンタリー・ビデオ。彼女が1988年に来日したとき、郵貯ホールで見た。
そこで、ある音楽評論家が「下手くそ!」と怒鳴ると、「黙ってきけ!」と返答があり、会場は緊張した。
確かに歌は下手なのだ。
私は、一緒に来たピアノのジョン・ケールの真面目な態度に感動し、数日後彼単独で行われたパルコでのコンサートも行った。

ニコはドイツに生まれ、モデルとしてパリで有名になる。
欧米の様々なジャンルで活躍し、映画『甘い生活』にも出る。
私的にはアラン・ドロンと同棲し、息子アリを生む。

アリも出てくるが、美男・美女から生まれたにしては、美しくない。
目、鼻、口、すべてそれぞれの良いところが継承されているが、全体に美しくない。要はバランスということだろう。

当時の欧米のアングラ・シーンなので、勿論ドラッグに冒される。

来日したときは、リハビリ後だったらしい。
来日後、直ぐに死んだと思う。
60・70・80年代のある面が分かるビデオである。

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コメント

  1. ルー・リードもナマでは見てないです
    このあたりの音楽は
    かなり好きで、色々と集めまくり
    よく聴いていました。

    ですけど、88年の郵貯へは行っていません。

    なんかあの雰囲気も懐かしいというか、
    ほとんど忘れ去っていたのですが、
    記事を読ませて頂き、
    「レコード」引っ張り出してみようかなと思いました。でもディスク●●オンに
    ほとんど売ってしまったのです。(自分で詳しい解説をつけて)

  2. ルー・リードも見た。
    確か神奈川県民ホールだった。
    余りたいした印象はない。観客に暴走族風な連中が多かったように憶えている。

    ジョン・ケールはとても良かった記憶がある。

    郵貯ホールでは「勝新太郎コンサート」を見た。
    勝プロが倒産したときで、冒頭「貯金ホールは、俺に相応しくない。不渡り手形ホールならぴったりだが」と大笑いさせた。