「ぴあ」会長談

朝日新聞日曜版にぴあ会長矢内氏のインタビューが載っていた。ぴあの精神は「すべての情報を平等に扱うこと」だと言っているが、これは正しく、1970年代、ある文芸評論家が新聞に書いていた文章を思い出す。
それは、ぴあを見ると、学生や素人のような連中と高名な役者の劇の記事が、同じ分量で掲載されているのが不当だと言うのだ。
なんという馬鹿だと思ったのをよく憶えている。
すべての芸術・文化は、本来平等、等価なのである。

作家松村友視の言を借りれば「ジャンルに貴賎はなく、そのジャンルの中で上下がある」のだ。
高校野球が正しく、プロレスが低級なのではなく、高校野球の中に良いものと、悪いものがあり、プロレスにも面白いのとつまらないのがあるのだ。

情報を平等に扱うというのは、インターネットの根本精神であることは、言うまでもない。

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