また、大阪市立桜宮高校事件で、マスコミの前に出てきて騒いでいる橋下徹だが、この人は自分の言っていることを、その時は本心から言っているように見える。
その意味では、すごい役者であり、天性の演技者である。
ただ、その時の言動が過去のそれと矛盾しても少しも気にしないのも、普通の人間ではない。
かつて大阪府知事選への出馬を聞かれ、「2000パーセントない」と言って平気で出たこと。
あるいは、以前は体罰も容認していたのに、今回は絶対に容認されないという正反対のご意見。
かつて、2009年頃、民主党が選挙で連勝していた時は、民主党支持のようなことを言ったのに、いつの間にか反民主党になった日和見性。
彼は、本質的には日和見主義であり、その時々の強いものに付いて行くのが本心だと思う。
それもその生き方だから、それはそれで良いが、それを奇妙な理屈付するからおかしいのである。
だが、彼はそれぞれの時期での言動については、多分その時は本当にそうだと思って発言していたのだと私は思う。
彼は、昔、自分の本の中で「政治家と弁護士は嘘をついて良い」と書いたことがあるそうだが、それは強がりだろう。
彼のように言動が変転し、そのことで大事件を起こした人間がいる。
1963年に連続殺人事件を起こした西口彰である。
この事件については、佐木隆三の小説、さらに今村昌平の松竹映画『復讐するは我にあり』があるので、是非参照していただきたい。
この中で西口彰(榎津巌の名になっているが)、九州から全国各地で、様々な人を騙し、金品を詐取し、殺人を行った。
そこで大変興味深いのは、彼がそのときどきで、別の人格になり、演技し本当に別の人間になりきってしまうことである。
是非、緒方拳の名演技で見て欲しいが、彼は、ある人間から、まったく別の人間に本当にすっとなってしまい、容易に相手を騙してしまう。
それが一番良く出ているのは、緒形拳が加藤嘉の弁護士を騙し殺してしまうシーンである。
信じられないだろうが、世の中にはこのような人間がいるのである。
そして、映画での監督今村昌平は、西口のことを
「もともとカソリックだった彼の父親が、戦時中に信仰を捨てられされ、さらに戦後の社会で信じるものを喪失した社会が生んだ怪物」と言っている。
そう考えると、橋下徹も、21世紀の信じるのもがどこにもない日本社会が生み出した怪物のように私は思える。
今の時代を象徴する人間であることは間違いないだろう。
コメント
(笑)
要は「復讐するは我にあり」を見ろということじゃない(笑)
糞尿に始まり糞尿に終わってるものばかりで有名な日本映画の宣伝かあ(笑)
こうした言い方は
下品な物言いしかできないの。
お里が知れるよ、まったくね。
Unknown
だって…そのとおりじゃないの(笑)洋画贔屓のアカの他人の嗜好をまったく尊重せずににおまえさんの趣味押し付けてちゃってね(笑)あんた60半ばでしょ?そんないい年したオッサンが他を尊重することも出来ないんだぁ(笑)
追伸
洋画は素晴らしいですよ。
人をただ不快にさせるか模倣しかできない邦画なんかと大違い。悪いけどおたくのお他人様の趣味否定して取り上げてテメーの趣味押し付ける。これでは関東軍に通ずるものがありますね。いや、違った「性犯罪者」同様かな。何てったってあなた神奈川県警がお膝元の住民だもねえ(笑)「お里が知れてる」人のこと言えないじゃない。