今週、斉藤美奈子が東京新聞のコラムで次のように書いていた。
彼女はなかなか鋭いことを書く人で、実は彼女とは1980年代にある雑誌で同じライターだったことがあるのだが、当時このように有名になるとはおもわなかった。
われわれも、、昔学生時代は、「政府自民党は・・・」と言って佐藤内閣の不当性等を言ったものだ。
しかし、横浜市に入り、特に市会事務局に勤務して、その考えがまったく変わった。
それは、権力というものは、決して一枚岩ではないということだ。
一枚岩なのは、かつてのスターリン時代のソ連くらいなもので、どこに権力も常に内部に様々な人間集団を抱えており、相互に争っている。
だから、政府自民党は、などという言い方、考え方は大間違いで、政府にしたところで、各省庁はそれぞれの立場があり、考え方があるので、常に闘争しているというのが実態なのだ。
斉藤が言うように、誰か偉い黒幕がすべてを動かすなどということは絶対にありえない。
むしろ、相互の力関係の中で、次々と新しい局面が起きると考えるべきなのである。
どこにも、黒幕などはいないと考えるべきであると思う。