大阪市立の桜宮高校のバスケット部の顧問の体罰が問題になっている。
同高校の運動部顧問は、まるで諸悪の根源のようにマスコミで言われている。
大阪市の橋下市長は、この時とばかりに色々と偉そうなことを言っている、まるで自分がヒューマニストであるかのように。
いつから橋下は、人権派弁護士になったのだろうか。
まったくいい加減な人間であるというしかない。
もちろん、体罰は良くないし、自殺された生徒には同情するものだが。
近年、「体育会系」という言葉が、前向きの人のように使われてきたが、以前は学業の成績の良くない人間たちの形容だった。
だが、最近では何か積極的な意味のある言葉のように使われて来たが、私はいつも疑問を持ってきた。
なぜなら体育会には、日本の古い非人間的集団の歴史が残っているからである。
先輩・後輩の上下関係、時として行われるいじめや「愛のムチ」という名の暴力としての体罰。
だがこうした暴力や弱いものいじめは、体育会だけではなく、日本の封建的集団の中で続いてきたもので、その象徴が日本軍内務班の暴力である。
映画『真空地帯』から『拝啓天皇陛下』に至るまで、内務班の実態は極めて非人間的なものだった。
この自国民に対しても、弱いものをいじめて暴力を振るう集団が、他国民の中国人や朝鮮人などに、南京大虐殺に象徴される暴力行為をしなかったとは思えない。
もちろん、南京虐殺の死者30万人は、大きな誇張があるが、保守的な歴史学者秦郁彦氏も数万人は殺されているのではないかと書いている。
大阪市の橋下市長も、南京虐殺事件に疑問を持っているらしいのは、基本的に彼にはが弱いものいじめの性向があるからではないかとさえ思えて来る。
一番の被害者は、もちろん生徒だが、クラブの顧問にも言い分はあるにちがいない。
桜宮高校が、どの程度のレベルの高校かは知らない。
だが、恐らく評価の高くない桜宮校にあって、運動部で成績を上げることは、同高校全体の課題だったはずで、顧問が必要以上に頑張ったのもある意味仕方ないことのように思える。
大阪市の橋下市長をはじめ、横浜市の前市長で、この度めでたく衆議院議員に復帰された中田宏氏も、市役所全部の人間にいつも「成績を上げろ」と号令してきた。
そういう掛け声が、市立桜宮高校にも影響していたのではないか。
となれば、責任は高校の顧問のみにあるのではないと思うのである。
コメント
正義
声高な正義ほど胡乱なものはないと思ふが
ここのところ何人か俄かに注目されていましたね
橋下徹さん桑田真澄さん我喜屋優さん等々・・・
正義にはだれも逆らうことはできません
なぜなら 「正しかざることを正す」ことですから
はじめまして
“橋下徹”検索から此方へ来ました。土壌が悪いからとかそういう問題ではないと思いますよ。ニュース・新聞も沢山見ましたがこの顧問は「追い詰められた」というよりただ単に口より先に手が出てしまったようにしか見えません。市教育委員会、学校にも責任はありますが、何よりこの顧問自身の人格に大きな問題があるようにしか私には見えません。
付け足し
この顧問に「言い分もある」と書いてありますが現にこうして人が亡くなったわけです。”人殺し”に言い訳もヘッタクレもない。
※ブログ主様は元公務員の方ですか?この記事を読むとどうもブログ主様の公務員特有の”身内甘やかし体質”が丸見えです。それともブログ主様はやはり天下りでもされた方なのでしょうか?其ならば話の辻褄があって合点がいきますが。
来方
以前にも投稿したが
「身内甘やかし体質」と公務員との因果関係はなく
これは個々人の来方の問題であつて職業(職種)は要件ではない
一見、はね。
ですが因果関係はないと言えどこの悪しき体質が随分と腐らせていて巷に蔓延させている病源にもなっていますよ。この暴力顧問は「俺には逃げるとこがあるから大丈夫、大丈夫」とタカを括ってるとしか思えないですね。世の中ナメてますよ、甘く見てますね、この顧問は
Unknown
しかし…何だか寂しい親爺さんばかりが集まったブログですね何だか。ま、反面教師にはなりましたが。
今時の若者は
と言ったら、「全部をくくるな」と反発するでしょうが、実に単純、マスコミや橋下徹に煽られているだけです。
横浜市に勤務して来ましたが、大阪の先生に身内意識などありませんし、天下りもしていません。
二十歳・学生さんの発想は、まるでテレビの『水戸黄門』ですね。
役人と商人は、必ず裏で抜荷をしているという。
水戸黄門
その発想がもうすでに「老害」ですよ。